1. GABA機能性表示の3軸とは
GABAは届出件数1,000件超の機能性関与成分。訴求内容により、機能性表示の根拠用量が大きく異なります。
① 一時的な精神的ストレスの緩和(28-100mg/日)
ストレスを感じている方の心理状態への寄与。ファンケル ストレスケア(100mg/日)が代表例。
② 睡眠の質向上(100mg/日以上)
眠りの深さ・寝つき・すっきりとした目覚め。ハウス ネルノダ(100mg/3粒)、Pure Encapsulations(ピュアエンキャプスレーション) GABA(700mg/1粒)等。
③ 血圧低下(12.3-20mg/日)
血圧が高めの方の収縮期・拡張期血圧の低下。小林製薬 血圧ヘルプ等。
2. ストレス訴求の根拠と用量
28-100mg/日のGABA摂取が、健康な方の一時的な精神的ストレス緩和に寄与することが報告されています。
Guimarães 2024 RCT
2024年Journal of Dietary Supplements掲載のRCT。過体重女性へのGABA補給で心拍変動(HRV)増加、感情応答改善、抑うつ低減が報告されました。
代表的な国内製品
ファンケル ストレスケア(1粒100mg)、ハウス ネルノダ(睡眠+ストレス2訴求)、大正製薬 睡眠サポート カプセルa(クロセチンとの併用)。
3. 睡眠訴求の根拠と用量
100mg以上のGABA摂取が、眠りの深さやすっきりとした目覚めに寄与することが報告されています。
Yamatsu 2016 論文
Pure Encapsulations(ピュアエンキャプスレーション) GABA等の届出採用論文。GABA摂取後の睡眠の質改善が報告。
代表的な国内製品
ハウス ネルノダ(3粒で100mg)、Pure Encapsulations(ピュアエンキャプスレーション) GABA(1粒700mg)。
4. 血圧訴求の根拠と用量
12.3-20mg/日のGABA摂取が、血圧が高めの方の収縮期・拡張期血圧の低下に寄与することが報告されています。
小林製薬 血圧ヘルプの根拠論文
健康・栄養食品研究 11(3), 19-29 (2008):30-60歳健常男女40名、収縮期130-139mmHgまたは拡張期85-89mmHg、GABA 20mg含有緑茶飲料 vs プラセボ16週間。
代表的な国内製品
小林製薬 血圧ヘルプ(届出I138)、オリヒロ 血圧&血管ケア(届出G991、GABA + カツオ由来エラスチン)、ファイン GABA 機能性表示食品 30日分(届出B386、DHA・EPA併用)。
5. 訴求軸の組み合わせと選び分け
一部の製品は複数の訴求軸を持ちます。
2訴求製品
ハウス ネルノダ(睡眠+ストレス)、Pure Encapsulations(ピュアエンキャプスレーション) GABA(睡眠+ストレス時の睡眠の深さ)、大正製薬 睡眠サポート カプセルa(睡眠の質+気分)。
単訴求製品
小林製薬 血圧ヘルプ(血圧のみ)、ファンケル ストレスケア(ストレスのみ)。
6. まとめ:目的と用量を一致させる
同じGABAでも、訴求軸と用量の組み合わせで選び方が変わります。「自分の目的」と「機能性表示の根拠用量」が一致する製品を選ぶのが合理的です。
各テーマのエビデンスをさらに詳しく知りたい方は、論文を参照したGABA研究レポートシリーズ(全5記事)をご覧ください。
参考文献
- 消費者庁 機能性表示食品データベース
- Yamatsu A et al., Food Sci. Biotechnol. 2016
- 健康・栄養食品研究 11(3), 19-29 (2008)
- Guimarães AP et al., J Diet Suppl. 2024;21(4):512-526