トップコラムビタミンK2は何mcg摂るべきか
VITAMIN K — 23

ビタミンK2は何mcg摂るべきか

ビタミンKの推奨用量は基準により幅があります。日本の食事摂取基準は150μg/日(成人男女共通の目安量)、研究での効果用量はMK-7 100-180μg/日、医薬品MK-4は45mg/日と大きく異なります。本記事では用量の全体像と現実的な選択を整理します。
目次
  1. 日本の食事摂取基準(150μg/日)
  2. 海外ガイドラインとの比較
  3. MK-7サプリの一般的用量(100-180μg/日)
  4. 高用量K2(300-5000μg/日)の位置づけ
  5. 医薬品MK-4(グラケー 45mg/日)との比較
  6. 研究で使用される用量範囲
  7. 日本人と納豆摂取の影響
  8. 編集部の用量選択ガイド

1. 日本の食事摂取基準(150μg/日)

厚生労働省の食事摂取基準では、ビタミンKの目安量は成人男女共通で150μg/日です。

目安量の根拠

日本人の平均摂取量に基づき設定。

耐容上限量

日本では設定されていない。ビタミンKは健康人で過剰摂取の懸念が少ない栄養素のため。

対象

18歳以上の成人男女。

実態との乖離

日本人の平均摂取量は150μg前後だが、納豆を食べない方では大幅に下回る可能性。

2. 海外ガイドラインとの比較

海外の推奨量は日本と類似または異なる設定です。

米国IOM(Adequate Intake)

成人男性120μg/日、女性90μg/日。日本より低い設定。

欧州EFSA

成人で70μg/日。さらに低い設定。

差異の理由

対象集団の食習慣、ビタミンKの推定必要量の計算方法の違い。

臨床研究での推奨

骨密度・血管石灰化対策では180-1,000μg/日のMK-7が研究で使用される。

3. MK-7サプリの一般的用量(100-180μg/日)

現代のMK-7サプリは100-180μg/日が一般的です。

100μg/日

基本的なMK-7サプリの用量。NOW Foods(ナウフーズ) MK-7 Vitamin K-2 100mcg、Doctor's Best(ドクターズベスト) Natural Vitamin K2 MK-7等。

180μg/日

D3併用品で多い用量。Doctor's Best(ドクターズベスト) Natural Vitamin K2 MK-7 plus D3 180mcg等。

100-180μg/日の研究エビデンス

骨密度改善、血管石灰化抑制の効果が報告される範囲。

1日1粒で完結

MK-7の半減期72時間により、1日1粒で血中濃度を維持。

4. 高用量K2(300-5000μg/日)の位置づけ

高用量MK-7サプリも一部存在します。

NOW Foods(ナウフーズ) Extra Strength MK-7 300mcg

骨健康強化を求めるユーザー向け。

Carlson Labs(カールソンラボ) Vitamin K2 5mg(5000μg)

超高用量。医薬品MK-4(45mg/日)の研究用量範囲に近い設計。

効果と安全性

高用量K2でも忍容性は良好とされるが、極端な高用量は医師相談を推奨。

対象ユーザー

骨粗鬆症リスクが高い方、CKD患者等の特定リスク群が想定される。

5. 医薬品MK-4(グラケー 45mg/日)との比較

日本では医薬品MK-4が骨粗鬆症治療薬として承認されています。

グラケー(メナテトレノン)

MK-4 45mg/日(15mg×3回食後)。閉経後骨粗鬆症等の治療薬。

医薬品とサプリの差

45mgと、サプリのMK-7 100-300μgは数百倍の用量差。医薬品は明確な治療目的での高用量設計。

MK-4 vs MK-7の用量換算

MK-7の方が生物学的利用能が高いため、低用量で同等のオステオカルシン活性化が可能。

サプリでの位置づけ

健康維持・骨密度サポートは、MK-7 100-180μgで十分とする見解が主流。

6. 研究で使用される用量範囲

主要な臨床研究での用量を整理します。

Hu 2021 メタ分析

10 RCT 1,346名、K2 + Caの骨密度効果。MK-7 90-360μg/日の用量範囲。

Li 2023 メタ分析

14 RCT 1,533名、ビタミンK補給と血管石灰化。多様な用量・形態の試験を統合。

Zhang 2025 メタ分析

閉経後骨粗鬆症患者のK2補給と骨代謝マーカー。

RenaKvit試験(NCT02976246)

CKD患者でMK-7 360μg/日を投与する進行中試験。

7. 日本人と納豆摂取の影響

納豆を週数回食べる日本人は、サプリの必要性を慎重に判断すべきです。

納豆1パック(50g)

約400-500μgのMK-7。

週3回摂取

実質的に毎日約170-210μgのMK-7を摂取している計算。

サプリの必要性

納豆を頻繁に食べる方は、サプリでの追加補給が必要かを慎重に判断。

Wen 2025 メタ分析

日本人エビデンス特化メタ分析で、納豆摂取と骨密度の関連が示されている。

8. 編集部の用量選択ガイド

ビタミンK サプリ徹底比較では、用量を「充足設計」軸で評価しています。

一般的な補給

MK-7 100μg/日。NOW Foods(ナウフーズ) MK-7、Doctor's Best(ドクターズベスト) MK-7等。

骨密度・血管石灰化強化

MK-7 180μg/日 + D3併用。Doctor's Best(ドクターズベスト) K2 MK-7 + D3、Sports Research(スポーツリサーチ) D3 + K2等。

全形態カバー

Life Extension(ライフエクステンション) Super K(K1 + MK-4 + MK-7)。

高用量医療目的

医師指導下でCarlson Labs(カールソンラボ) Vitamin K2 5mg等の超高用量。

編集部TOP5の活用

ビタミンK編集部TOP5で目的別の選択を。

📋 論文ベースで深掘りする

各テーマのエビデンスをさらに詳しく知りたい方は、論文を参照したVITAMIN K研究レポートシリーズ(全5記事)をご覧ください。

参考文献

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」ビタミンK項
  2. Hu L et al. J Orthop Surg Res. 2021;16:592. PMC8515712
  3. Li T et al. Front Nutr. 2023;10:1115069. PMC10218696
  4. Zhang Z et al. Front Endocrinol. 2025;16:1703116
  5. Wen Z et al. Front Nutr. 2025;12:1713726. PMC12699326

関連リンク