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サプリの原料グレードと添加物|Creapure®・Quali-D®等の特許原料と、サプリで避けたい添加物にはどんなものがあるか

「ビタミンC 1,000mg」と書かれた2つのサプリ。同じように見えるパッケージでも、その1,000mgがどんな原料から来ているのかは、製品によって大きく異なります。さらに、ボトルを開ければ、有効成分以外にも様々な添加物が含まれています。本記事では、Creapure®・Quali-D®等の特許認証原料の意義、賦形剤・コーティング剤などの添加物の役割、そして避けたい添加物の見分け方まで、サプリの「中身」を原料の透明性という観点から解説します。
目次
  1. 同じ成分名でもサプリの原料品質は本当に違うのか
  2. サプリの主要な特許認証原料にはどんなものがあるか
  3. Creapure®はなぜクレアチンの最高品質原料と呼ばれるのか
  4. Quali-D®・Setria®等のビタミン・アミノ酸原料はどう違うか
  5. Albion® Mineralsの吸収性が高いと言われる理由
  6. サプリの添加物にはどんな役割があるのか
  7. サプリで避けたい添加物にはどんなものがあるか
  8. サプリの「無添加」表記は本当に何も入っていないのか
  9. サプリの原料の透明性はどう見極めるか
  10. 編集部はサプリの原料をどう評価しているか

1. 同じ成分名でもサプリの原料品質は本当に違うのか

同じ「ビタミンC 1,000mg」と書かれた製品でも、純度・形態・製造工程・原料の出所によって品質は大きく異なります。「ビタミンC 1,000mg」と書かれた2つの製品があったとします。片方は3,000円、もう片方は800円。同じ「ビタミンC」なら安いほうがお得、と思いたくなりますが、実際にはその1,000mgの中身が大きく異なる可能性があります。

原料品質を決める4つの要素

有効成分の「品質」は、おおむね以下の4つの要素で決まります。

これらの違いがあるため、同じ「1,000mg」でも、体内で実際に働く有効成分量や、不純物のリスクは大きく異なるのが現実です。

原料コストの相場感

サプリの原料コストには相場があります。たとえばCreapure®クレアチンモノハイドレートは1kgあたり数千円〜1万円台、中国産の汎用クレアチンは1kgあたり数百円〜1,000円程度。原料コストだけで5〜10倍の差があることも珍しくありません。

もちろん、価格が高ければ必ず良いというわけではありませんが、「極端に安い製品には、それなりの理由がある」と理解しておくと、判断を誤りにくくなります。

2. サプリの主要な特許認証原料にはどんなものがあるか

サプリ業界には、「特許認証原料(Branded Ingredient)」と呼ばれる、特定のメーカーが品質保証する原料があります。これらの原料を採用している製品は、原料の純度・製造工程・トレーサビリティが保証されているため、品質面で優位性があります。

代表的な特許認証原料を、栄養素別に整理しました。

主要特許原料一覧

原料名製造元栄養素特徴
Creapure®AlzChem(独)クレアチン99.9%純度のクレアチンモノハイドレート
Quali-D®DSM(蘭→スイス)ビタミンD3薬局グレード、コレカルシフェロール
PureWay-C®Innovation Laboratories(米)ビタミンC脂質結合型、吸収・血中持続性改善
Setria®協和発酵バイオ(日)グルタチオンL-グルタチオン、発酵生産
Albion® MineralsBalchem(米)ミネラル全般キレート型、吸収性が高い
Aquamin™Marigot(アイルランド)カルシウム・マグネシウム海藻由来の天然ミネラル
MenaQ7®Gnosis by Lesaffre(仏)ビタミンK2(MK-7)納豆菌由来のMK-7
Quatrefolic®Gnosis by Lesaffre(仏)葉酸活性型5-MTHF
OptiZinc®Lonza(スイス)亜鉛モノメチオニン型、吸収性が高い
BioPerine®Sabinsa(米/印)黒胡椒抽出ピペリン、他成分の吸収サポート

これらの原料名がパッケージに明記されている製品は、原料品質に対する自信の表れと捉えてよいでしょう。

3. Creapure®はなぜクレアチンの最高品質原料と呼ばれるのか

Creapure®は、ドイツのAlzChem社が製造するクレアチンモノハイドレートの最高品質原料として、世界中のサプリブランドに採用されています。

Creapure®の特徴

採用ブランド

Creapure®は、Thorne・Momentous・Klean Athlete・Optimum Nutrition・Sports Research・BPN・バルクスポーツ・VALX・DNS等、プレミアム〜中価格帯のクレアチンブランドの多くが採用しています。一方、コスパ最強級のNOW FoodsやBulkSupplements等は、別の原料を使用しています。

クレアチンを選ぶ際の判断軸として、「Creapure®採用かどうか」は1つの明快な指標になります。詳しくはクレアチンサプリ徹底比較をご覧ください。

4. Quali-D®・Setria®等のビタミン・アミノ酸原料はどう違うか

Quali-D®(DSM社)

Quali-D®は、スイスDSM社(現dsm-firmenich)が製造する薬局グレードのビタミンD3です。コレカルシフェロール(D3)の純度・安定性・トレーサビリティが保証されており、医薬品レベルの品質基準を満たしています。

Quali-D®を採用しているビタミンD製品は、原料グレードの信頼性という点で大きなアドバンテージがあります。日本国内では、ルミナスウィル等の一部プレミアムブランドが採用しています。

Setria®(協和発酵バイオ)

Setria®は、日本の協和発酵バイオ社が発酵生産するL-グルタチオン原料です。グルタチオンは抗酸化物質として注目されている成分ですが、合成法・抽出法によって品質に差が出やすい栄養素です。Setria®は発酵生産による高純度・安定供給が特徴です。

Quatrefolic®(葉酸の活性型)

葉酸サプリには、合成葉酸(葉酸)と活性型葉酸(5-MTHF)があります。日本人の約40%がMTHFR遺伝子に変異を持ち、合成葉酸を活性型に変換しにくいとされています。Quatrefolic®は、変換ステップを省略できる活性型5-MTHFの代表的な特許原料です。

5. Albion® Mineralsの吸収性が高いと言われる理由

ミネラル系サプリ(亜鉛・鉄・マグネシウム等)の品質を大きく左右するのが、「キレート化」という処理です。

キレート化とは

キレート化とは、ミネラル原子をアミノ酸(多くはグリシン)で挟み込むように結合させた形態にする処理です。これにより:

Albion® Mineralsの位置づけ

Albion® Minerals(米国Balchem社)は、キレートミネラルの草分け的存在で、特許技術によって安定したキレート構造を実現しています。亜鉛ビスグリシネート、マグネシウムビスグリシネート、鉄ビスグリシネート等が代表的な製品です。

Albion®キレート採用の製品は、価格はやや高めですが、少量で確実に吸収されるため、特に胃腸が弱い方や、ミネラル不足を効率的に補いたい方に向いています。

6. サプリの添加物にはどんな役割があるのか

サプリには、有効成分以外にも様々な添加物が含まれています。「添加物=悪」と短絡的に考える前に、それぞれの役割を理解しておきましょう。

サプリに含まれる主な添加物

添加物カテゴリ役割代表例
賦形剤錠剤の形状を保つ、量を調整セルロース、デキストリン、結晶セルロース
結合剤粉末を錠剤にまとめるステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム
崩壊剤体内で適切に崩れて吸収されるクロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム
コーティング剤酸化防止、飲みやすさ向上HPMC、シェラック、二酸化チタン
滑沢剤製造機械への付着防止ステアリン酸、シリカ
甘味料飲みやすさを向上スクラロース、アセスルファムK、ステビア
着色料識別性・視覚的訴求カラメル色素、合成着色料
保存料製品の劣化防止ソルビン酸カリウム等

添加物が必要な理由

添加物の多くは、製造上・保存上の必要性から配合されています。たとえば:

つまり、添加物がゼロのサプリは現実的に作れないのです。重要なのは「添加物がゼロかどうか」ではなく、「必要最小限に抑えられているか」「成分の選定が適切か」です。

7. サプリで避けたい添加物にはどんなものがあるか

すべての添加物が問題というわけではありませんが、以下のものは特に「不要であれば避けたい」とされる添加物です。

① 合成着色料(特にタール系)

赤色40号、青色1号、黄色5号、黄色6号などのタール系着色料は、欧州の一部の国で使用制限がかかっています。米国では使用継続されていますが、サプリにとっては機能上ほぼ不要な添加物です。グミタイプ・チュアブルタイプで特に使われがちなので注意。

② 過剰な人工甘味料

スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン等の合成甘味料は、規制基準内であれば安全性は確保されていますが、サプリに過剰に配合する必要性は低いです。グミ・チュアブル・粉末ドリンク系で過剰使用されがちなので、配合量と原材料表示の順序を確認しましょう。

③ 不必要な賦形剤の大量配合

原材料表示で、有効成分よりも先に賦形剤の名前が並ぶ製品は、有効成分が極めて少なく、賦形剤で「かさ増し」している可能性があります。

④ 二酸化チタン(コーティング・着色)

EUでは2022年に食品添加物としての使用が禁止されました(遺伝毒性の懸念に基づく)。米国・日本では引き続き使用可能ですが、コーティング剤として配合されている場合、避けたいと考える消費者が増えています。

⑤ トランス脂肪酸を含むソフトカプセル

一部のソフトカプセルには、部分水素添加油(トランス脂肪酸を含む可能性)が使われている場合があります。原材料表示で「部分水素添加」「ショートニング」等の表記がないか確認しましょう。

⑥ 過剰な合成保存料

サプリは一般食品と違って水分が少なく、本来は保存料が不要な製品も多いはず。ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム等が配合されている場合は、製造工程・保存環境の見直しの余地があるかもしれません。

注意:規制基準内なら安全性は確保されている

上記の添加物は「避けたい」というだけで、規制基準内の使用であれば安全性そのものは確保されています。健康に直接的な害があるとは限りません。あくまで「不要なものは入っていないほうがいい」という観点での選択の問題です。

8. サプリの「無添加」表記は本当に何も入っていないのか

「無添加」「無着色」「無香料」と謳う製品は多いですが、「無添加」の定義は法律で明確に定められていないのが現実です。

「無添加」の表示は何を意味するか

「無添加」と謳う製品の多くは、以下のいずれかの状況です:

本当に確認すべきは「原材料表示」

「無添加」というキャッチコピーよりも、原材料表示の中身を直接確認するのが確実です。原材料は含有量の多い順に記載されているので、有効成分が先頭に並んでいるか、添加物カテゴリの成分名が必要最小限かを見れば、製品の実態が見えてきます。

「コーティングを外すと劣化が早まる」現実

一方で、「無コーティング」「ノーシェラック」を謳う製品は、保管環境によっては有効成分の酸化・劣化が早まるリスクがあります。特にビタミンC、ビタミンE、オメガ3脂肪酸等の酸化しやすい成分は、適切なコーティングや包装が品質維持に役立ちます。

「無添加=絶対的に良い」ではなく、「目的に応じた添加物の選定が適切か」を見る視点が大切です。

9. サプリの原料の透明性はどう見極めるか

サプリの「中身の透明性」を見極めるためのチェックリストをまとめました。製品を選ぶ際の参考にしてください。

原料に関するチェック項目

製造に関するチェック項目

添加物に関するチェック項目

上記のチェック項目の多くにチェックが入る製品は、原料の透明性・添加物の最適化という観点で、優れた選択肢といえます。

10. 編集部はサプリの原料をどう評価しているか

Supplement Noteの5軸スコアでは、「原料グレード」軸「専門家関与度」軸の中で、原料の品質と透明性を評価しています。

編集部の評価視点

  1. 特許認証原料の採用:Creapure®、Quali-D®等の業界標準原料
  2. 純度・形態の最適化:高純度・吸収性の高い形態
  3. 第三者認証の有無:NSF、Informed Sport、USP等
  4. 添加物の最小化:必要最小限の構成
  5. 透明性:原料メーカー・産地・製造工場の開示

これらの視点で評価された各栄養素のランキングは、以下のページからご確認いただけます:

編集部のスタンス:「不要なものは、入っていないほうがいい」

サプリは毎日継続して摂取するものです。だからこそ、本当に体に届けたい成分の周りに、不必要なものが並んでいない製品を選ぶ意味があります。原料の透明性は、メーカーの誠実さの表れでもあります。詳しくは私たちの想いもご覧ください。

※本記事は薬機法・景品表示法を遵守し、商品の効能効果について医薬品的な表現は使用していません。サプリメントは医薬品ではなく、疾病の治療・予防を目的としたものではありません。健康上の懸念がある方は医師にご相談ください。本記事内の情報は執筆時点のものです。